英題 : -
西題 : El Zorro Justiciero
邦題 : -
制作国 : イタリア / スペイン
制作年 : 1972年
日本公開 : 劇場未公開作品
Director : Rafael Romero Marchent
Story : Rafael Romero Marchent
Screenplay : Rafael Romero Marchent / Nino Stresa
Original Music : Coriolano Gori (as Lallo Gori)
Runtime : 96 min
Don Diego / Zorro : Fabio Testi
Perla Dominguez : Simonetta Vitelli (as Simone Blondell)
Buck : Piero Lulli
Fred Macaslim : Carlos Romero Marchent
Sheriff : Luis Induni
judge : Eduardo Calvo
Dominguez : Frank Braña
Warner : Andrés Mejuto
原題を直訳すると“そして彼らは呼び続けました。私は出産します、彼の...”となり意味不明(汗)。
そこでスペイン題を訳したら“正当なキツネ”でした。
キツネと言えば...ゾロ (Zorro) ですね。
僕のマカロニ・ウエスタンの作品リストにはない正体不明の作品で、主演のファビオ・テスティと映画のポスターから西部劇以外の何物でもないと感じて購入しました。
その正体は...ゾロ物の一本のようです。
僕のマカロニ・ウエスタンの作品リストには「ゾロ」シリーズは入れてません。
西部劇と言うよりも剣劇映画に近い認識であり、日本語字幕のない海外版ソフトの購入対象からは外れておりました。これが国内版の映像媒体なら買っていたと思います。やっぱり荒野のガンマンは銃ですよね...決して剣ではありません。
格さんや助さんが拳銃では可笑しいですよね。
暴れん坊将軍吉宗が拳銃では...子連れ狼の拝一刀が...木枯し紋次郎が...しつこい(怒)

上がネット上から借りた「ゾロ」シリーズの映画ポスターです。
これを見て西部劇とは思えませんよね。でも海外ではマカロニ・ウエスタン(=スパゲッティ・ウエスタン)に分類されておりまして、その作品数だけでも十数本もあるんですよ。
ところが今回紹介する作品のポスター(ネット上から借用)は西部劇の匂いがプンプンです。実際、このガンマンが手にするのは拳銃ですからね。原題にはゾロの名もありません(普通はゾロの名があるんですよ)。

「あれ〜、購入リストから外れてるマカロニ・ウエスタン作品があった」
そのときはそう思って急いで注文したんですよね。
ま、そんなことはどうでも良いんで...作品を観てみましょう。
父の死を知らされたのか、フレッド・マカスリムが帰って来た。
その夜、フレッドの家に男どもが侵入、銃でフレッドを脅す...そして拉致か(この部分は描かれない)。
翌日、町の銀行が襲われ金貨が奪われ銀行員は殺害された。
犯人一味の一人が着ていた特徴のあるポンチョが目立つ。やがて町の郊外まで逃げて来たのか、そこでフレッドにそのポンチョを着せ、一味は再び逃走する。
裁判の席上、ポンチョが証拠となりフレッドは有罪、死刑を宣告された。
(他にもポンチョを着た男の悪事はあったようで回想シーンを元に男が、証言台で婦人が告発する)
町の富豪ドン・ディアゴはフレッドの無実を信じる。
ディアゴは父の遺品(ゾロの七つ道具)を取り出し、ゾロに変身すると保安官事務所に向かいフレッドを脱獄させた。そして、ディアゴ=ゾロの信頼厚いドミンゲス父娘の家に匿われる。
その頃、列車が強盗に襲われる...その前段に岩山内の強盗団の隠れ家のシーンもありました。
襲ったのはブック率いる一団だが、このブックの雇い主が町の大富豪ワーナーだ。
そのワーナーが参加する競売が町で開かれ、競売の物件はフレッド・マカスリムの土地である。この競売はワーナーとドン・ディアゴの競りとなり、最後はワーナーによって落とされる。そのための財源の一つが列車強盗による金貨のようだ。
マカスリム家の土地の利権を得たいワーナーはフレッドの父を殺害し、さらに町に戻ってきたフレッドに銀行強盗の罪状を浴びせ邪魔者を排除すると言う図式が今回の事件の真相になるワケだ。
その夜、ゾロによる証拠集めなのか、ワーナーの屋敷に侵入し金庫内から金貨を盗み出す。
ちょっと長くなるので簡単に流します。
ワーナーとブットはゾロと親交のあるドミンゲスの娘パーラを捕え、ゾロ(フレッドか?)の行方を吐かせようとします。さらにドミンゲスの家に向かい銃撃戦を繰り広げます。しかし、ここでゾロが敵を引き付け逃走、そのままブットら悪人どもの隠れ屋に向かい、捕らわれの身のパーラを助け出しました。
その夜、ドミンゲスがフレッドを伴って保安官の元に...ゾロから託された証拠の金貨(銀行から盗まれた袋)を保安官に見せます。「ゾロがワーナーの家の金庫から見つけた」と...。一方、ワーナーの元には金で買収された保安官助手が知らせに向かった。
全ての悪事が露見したのか...ワーナー一味の開き直りが銃撃戦へと突き進む。
町で...荒野で...正義と悪の交差する弾丸が飛び交うなか、物語は最後のときを迎える。
結構、楽しい作品でした。
奇抜でもないし、意外とオーソドックスなまともな作りです。ただ、どの時点でゾロはワーナーに対し不信を抱いたのか、日本語字幕ないのでその点が分かりませんでした。
ドン・ディアスが町を去る(?)結末のようですが、保安官は誰がゾロなのか勘付いていたようですね。このエンディングもそうですが、ときおり被るラッロ・ゴリの音楽がまた素敵でトランペットの音色がカッコ良く響く(エンディングの曲はトランペットではありませんが)。この人の音楽って、やっぱ素敵だと思いますよ。
こうした作品に触れてしまうと「ゾロ」物も無視出来んな〜となるんですよね。
主演のファビオ・テスティがカッコ良いのか、変テコなのか分かりませんが...『行け、野郎、撃て!』の姿が素敵な分だけ、そのギャップに少しだけ戸惑いもありますが。
共演陣はマカロニ西部劇ではお馴染みの面々です。少し前に悲報がもたらされた分だけフランク・ブレナの演技に悲しい姿が重なりました。寂しいね、時代の流れと言うものは...。
キャスト欄やタイトル・バックにリカルド・ガローネの名がありましたが、本編中でその姿は確認できません。作品の時間が96分に対し、僕の見た媒体は82分なのでカットシーンに出演されているのだろうか。
スペイン出身の監督ラファエル・ロメロ・マルシェントは『デンジャーパスの2つの十字架』や『追跡者ガリンゴ』等々のマカロニ・ウエスタン作品で知られています。他にも脚本としてマカロニ西部劇を数本書いておりますね。うーん、この作品のフレッド役のカルロス・ロメロ・マルシェントは息子さんなのか、それとも親族的な関係があるんでしょうか。
満足度 : ★★★☆☆

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