英題 : 800 Bullets
邦題 : マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾
制作国 : スペイン
制作年 : 2002年
日本公開 : 2005年劇場公開作品
Director : Alex De La Iglesia
Story : Jorge Guerricaechevarria / Alex de la Iglesia
Screenplay : Jorge Guerricaechevarria / Alex de la Iglesia
Original Music : Roque Banos
Runtime : 124 min
Julian Torralba : Sancho Gracia
Cheyenne : Angel De Andrés Lopez
Laura : Carmen Maura
Scott : Eusebio Poncela
Carlos Torralba : Luis Castro
Manuel : Manuel Tallafe
Arrastrado : Enrique Martinez
現代版マカロニ・ウエスタン...と言うか、マカロニ作品へのオマージュに溢れた作品だ。
同時に、今の時代でもマカロニ・ウエスタンは作れると言うことを証明しているのではないだろうか。
ハリウッドの超大作では味わえない親しみを感じる。
かつてのマカロニ・ウエスタンのロケ地...今では観光施設となったウエスタン村でスタントマンとして生きる不器用な男たちが主人公だ。
しかし、時代は利潤を求める資本が何よりも優先される。
― ― 儲からない観光施設はもはや不用だ。
過去の栄光が忘れられない男たちが...マカロニ・ウエスタンと共に生きてきた男たちが..。
武器を手にウエスタン村に立ち籠もる。
それを排除しようとする機動隊(軍隊か)との激しい戦いが展開される。
西部劇でもあり、アクション映画でもある。
そこに家族愛を絡めてストーリーは展開されていくが、この家族愛の部分の脚本が甘いかな。これがハリウッド映画だと、お涙頂戴方式に 少年-母親-祖父(祖母) 、そこに亡くなった父親の残影をもう少し感動的に被せながらラスト・シーンへと進むのではないのかな。
それでも、僕はこの映画が好きだし、不器用な生き方しか出来ない男たちに愛着を感じる。
寂れたウエスタン村で仕事をし、夜は何もかも忘れて酒を浴びる...その日その日をギリギリの中で力いっぱい生きている姿が好ましい。
主演のサンチョ・グラシアはスペインを代表するベテラン俳優で、『情無用のコルト』や『さすらいの一匹狼』などのマカロニ・ウエスタン映画への出演歴もある。このグラシア演じる主人公が、かつて大物ハリウッド俳優と一緒に仕事をしたことを誇り感じているのか孫に語るシーンがある。その大物俳優とはマカロニ映画の“ドル箱三部作”のクリント・イーストウッドに他ならないわけだが、映画のラスト・シーンで...うーん、これ以上は言わない方が良い。それは観てのお楽しみと言うことで...。
満足度 : ★★★★☆
▲ 国内版DVD 【音声:スペイン語/日本語吹替、日本語字幕、121分】
▲ 800 Balas
▲ Spain DRO East West S.A. 5046617792 (Release : 2003)