スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

余韻 No.9 CD化戦線に異状あり Marcello Giombini 

 最初は「俳優」と「作品」を取り上げていこうと思って始めたブログ『荒野の口笛奏者』でした。
 でも、続けていくうちに“あれも”“これも”と欲望が芽生え、今回のカテゴリーのように「余韻」と題して作曲家を取り上げたり...まさに“あれも”“これも”状態になりました。

 マルチェロ・ジョンビーニはマカロニ・ウエスタン映画『拳銃のバラード』の方が思い出深い作曲家です。
 本当はその『拳銃のバラード』を取り上げた際に続いて、ジョンビーニを取り上げれば良かったんだけど、先の理由からその考えが出て来ませんでした。
 僕の少年時代にマカロニ西部劇のオムニバスLPレコードがたくさん発売されて、その中に『拳銃のバラード』が収録されることが多かった。その一方で『西部悪人伝』や『西部決闘史』は収録される機会は少なかった。その分だけ思い入れが違うんでしょう。
 これは“思い入れ”の違いであって、だからと言って『西部悪人伝』や『西部決闘史』のスコアが悪いと言うことではないので誤解をしませぬようにお願いします。

 blog-371.jpg
 ▲ Marcello Giombini

 当時の一番のお気に入りは『拳銃のバラード』でした。“ずすぃず・せにょーれ、ずすぃず・せにょーれ”の歌い出しのフレーズが印象的でこの部分ばかり口ずさんでは拳銃を撃つ真似事をしていた。
 次に好きだったのが『情無用のコルト』。歌ではなく語りなんだけど、 “マノン・レスコ...”と言ってるように聞こえて、家の近所にあったストリップ劇場「マノン座」を連想させた。勿論、まだ子供だったからストリップ劇場には行ったことはないが、この曲を聴くことで大人の世界に足を踏み入れた錯覚を覚えた。

 1994年、キングから『究極のマカロニ・ウエスタン』の4シリーズ物が発売されたとき、『情無用のコルト』が収録から漏れていました(この曲はニコ・フィデンコの作曲)。
 そのことに肩を落として残念がったことを昨日のことのように思い出します。

 blog-372.jpg

 ▲ 『究極のマカロニ・ウエスタン』 解説書を見過ぎたせいで結構手垢が汚い(涙)

 モリコーネも...ニコライも...デ・マージも良いが、ジョンビーニさんに対しても想いは尽きません。

 1928年7月8日、イタリアのローマで生まれております。
 元々は宗教音楽の世界にいたのか、イタリア語のWikipediaには宗教との関わりを示すような記述が見られます。
 合唱団のディレクター、オルガン奏者..。
 あ、それこそ『拳銃のバラード』の詞の世界観と一致するではないか。

 IMDbサイトでは1961年の作品からコンポーサーとしての足跡を記しています。
 映画音楽への転身の理由は不明ですが、その生涯に82本の作品にコンポーサーとして名を残しております。マカロニ・ウエスタン作品も多く、先にも挙げた『拳銃のバラード』や『黄金の三兄弟』、『さすらいの盗っ人野郎サルタナ』など素晴らしいスコアを書かれております。
 マカロニ・ウエスタン以外では60年代の作品『エメラルドの牙』、70年代の『声なき殺人者』や『踊る吸血鬼』などなどが挙げられますが...マカロニ西部劇以外はどれも聴いたことありません(CDを聴いたことがないと言う意味。映像媒体では当然聴かれます)。

 って言うか...全然CD化されておらんのじゃ。
 これはマカロニ・ウエスタンにも言えることでどうしてと首を傾げたくなります。
 CD化されているのは下の作品だけ?(マカロニ西部劇以外で)

 blog-378.jpg
 ▲ 『デス・ミッション スターダスト』CD (...4..3..2..1...Morte 1967・伊/独/西/摩納哥)

 国内のAvanzと言うレーベルでDVD映像がリリースされましたが買い逃しました
 だから音だけです...結構突っ込みどころのありそうな作品だけに興味津々です。そのうち値が落ちるのを待って買うと思いますが、値が落ちるんかな~。
 この作品は『ガンマン無頼』で知られるアントン・ガルシア=アブリル (Antón García Abril) との連名での発表であります。  

 ほとんど聴いたことのない音楽家のことを書くと言う作業は辛いものがありまして...。
 何やら前衛的な音楽ですか、電子音楽みたいな感じで曲を作って批判もあったような記述も先のWikiにはありますが、イタリア語のWikipediaを参照してみてください。

 2003年12月、イタリアで他界されております。

 blog-373.jpg
 ▲ 『西部悪人伝』(左)と『西部決闘史』(右) タイトル・バック

 下にマルチェロ・ジョンビーニがスコアを書いたマカロニ・ウエスタン作品を掲げてみました。
 間違いや訂正、追加はメール等々でお願いです。
 この中でCD化されていないのは...って言うか、CD化された作品を挙げた方が早いくらい進んでいません。その理由は分かりませんが、こんなにも素敵な曲を書く作曲家を...。
 『黄金の三悪人』の主題歌は先の『究極のマカロニ・ウエスタン』のVol.1に収録されてるんですがね。
 『ラシター&マーティン 砂漠の10万ドル』だって悪くないし、『さすらいの盗っ人野郎サルタナ』は素敵な曲だし、『人は彼を紳士だと信じていた(カーバー&パコ)』だって良いよ。なのに、なのに、どうしてCD化が遅れているのでしょうか。
 一本でも多くジョンビーニの作品のCD化が進むことを期待しております。


 I Quattro Inesorabili 復讐の脱獄・ガンマン無情 1965
 Tre Pistole Contro Cesare 黄金の三兄弟 1966
 100.000 Dollari Per Lassiter ラシター&マーティン 砂漠の10万ドル 1966
 Per Qualche Dollaro In Meno より少ないドルのために 1966
 Ballata Per Un Pistolero 拳銃のバラード 1967
 Tutto Per Tutto 全ては全てのために 1968
 Garringo 追跡者ガリンゴ 1969
 Ehi Amico... C'e Sabata, Hai Chiuso ! 西部悪人伝 1969
 Lo Irritarono…E Sartana Fece Piazza Pulita さすらいの盗っ人野郎サルタナ 1970
 Arriva Sabata ! - 1970
 È Tornato Sabata…Hai Chiuso Un'altra Volta 西部決闘史 1971
 Il Lungo Giorno Della Violenza 暴力の法 1971
 Acquasanta Joe 聖水のジョー 1971
 Lo Credevano Uno Stinco Di Santo 人は彼を紳士だと信じていた(カーバー&パコ) 1972
 Il Mio Nome E Scopone E Faccio Sempre Cappotto 俺の名はスコポーネ負け知らずさ 1975


 blog-369.jpg

 ▲ 左から順に、
 ■ Ballata Per Un Pistolero イタリア盤 2005年
 ■ Ehi Amico... C'e Sabata, Hai Chiuso!
         / È Tornato Sabata…Hai Chiuso Un'altra Volta イタリア盤 2001年
 ■ 西部悪人伝 国内盤 2009年
 ■ 西部決闘史 国内盤 2009年

 blog-370.jpg

 ▲ 左から順に、
 ■ 拳銃のバラード 国内盤EP
 ■ 拳銃のバラード 仲代達矢のカバー 国内盤EP
 ■ 西部悪人伝 国内盤EP

 『拳銃のバラード』がCD化されたときはペピーノ・ガリアルディの唄物が収録されるか心配でした。権利の関係とか、お国の事情とか(?)、そんな理由で収録されないケースもあります。それだけに初めてこの円盤を回したときは唄物の収録に「やった~マン」と叫んで喜んだものです。
 その国内盤EPは少年時代の僕の宝物でした
 仲代達矢のカバー盤EPはヤフオクとかで値が
 『西部悪人伝』と『西部決闘史』は国内レーベルのVerita Noteに拍手喝采を贈りたい気持ちだ。


 ------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
 ------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト

category: Remnants of Spaghetti 【9】

TB: --    CM: 2   

余韻 No.8 70年代のマカトラ旗手 Guido & Maurizio De Angelis 

 『荒野の用心棒』が世界中で大受けし、マカロニ・ウエスタンと言う分野が脚光を浴びます。
 それはエンニオ・モリコーネが書いた音楽スコアまでが注目されると言ったそれまでとは違う注目のされかたでもありました。それだけモリコーネの書いたスコアが世界中の人々の心を掴んだ証とも言えます。
 1960年代のマカロニ・ウエスタン音楽はそのモリコーネの影響からは逃れられません。
 ニコライも、バカロフも、デ・マージも...。
 その重圧を跳ね除けて素晴らしき音楽家たちが、これまた素敵な音楽を書いてきました。
 
 マカロニ・ウエスタンのブームも下降線を描き始めた70年代。
 ようやくモリコーネの影に脅かされることなく、自由な発想で“自分たちのマカロニ・ウエスタン音楽”を書くことが出来るようになります。
 新しきマカロニ・コンポーサーの誕生です。

 その代表選手がグイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスではないでしょうか。
 口笛でもない、トランペットでもない、乾いた弦の響きでもない...新しきマカロニ・ウエスタン音楽です。

 blog-334.jpg
 ▲ 左は『BUD SPENCER & TERENCE HILL Greatest Hits』CD  右はGuido & Maurizio De Angelisさん

 マカロニ界の名コンビ B.スペンサーとT.ヒルの映画ではアンジェリス兄弟がスコアを書く作品が多かった。そこで企画されたのが、そのコンビの主演作品の音楽を集めた編集盤でした。この円盤に収録される全13曲すべてがアンジェリス兄弟の曲です。
 この企画編集盤はその後も Greatest Hits 6 まで続けられました。
 2以降はアンジェリス兄弟以外のコンポーサーの曲も収録されておりますが...。

 Guido De Angelis 1944年12月22日 イタリア/ロッカ・ディ・パーパ出身
 Maurizio De Angelis 1947年2月22日 イタリア/ローマ出身

 名前を見てお分かりのようにお二人は兄弟です。
 元々は“Oliver Onions”(オリヴァー・オニオンズ)のグループ名で活動を続けていました。その活動は映画音楽の世界で活躍するようになった今でも続けられています。
 兄弟ポップ・アーティスト...多分、映画のスコアから察するとフォーク系なのかも知れません。
 イタリア版のWikipediaには彼らの足跡が詳細に記されていますが、私のような語学力のない50おっさんでは正確な訳は無理ですので諦めます。それと、お得意の“知ったかぶり”も国内盤CDがリリースされていない現状ではライナーノーツも当てには出来ず...困ったもんです。

 そんなワケで...ポップソングの分野で活躍しながらも映画音楽の世界にも進出してきました。
 IMDbサイトによると1970年代に入ってすぐに映画界との関わりがあったようです。彼らの担当したスコアの代表作『風来坊Ⅱ』は1971年ですから、すぐにマカロニ・ウエスタンでのお仕事があったようですね。
 映画音楽での活躍は僕などが言わんでも有名ですので...手元に資料もない。
 
 彼らは本国イタリアで日本のアニメソング(『ドラえもん』や『あしたのジョー』、『銀河鉄道999』など)を吹替えで歌っていますが、結構 YouTube に映像がアップされております(Oliver Onions名義)。

 IMDbサイトでは186本もの作品に彼ら兄弟の名が記されております。
 結構、CD化もされていて...30本近い数の作品かな? これで“結構”と言えるか、否かは疑問だが。

 下の画像はマカロニ犯罪アクション系の作品ですね。
 『死神の骨をしゃぶれ』は映像媒体を持っているので観ておりますが、『イタリア・コネクション』と『復讐の銃弾』は観ておりませぬ。国内版の映像媒体出ないかな~。この記事を作るに当たって久し振りに音盤を回してみましたが、このジャンルのCDは並べてみると結構カッコ良いです。機会があれば他のコンポーサーの作品を含めたマカロニ犯罪アクション系のCDを並べて画像をアップしてみたいですね。

 blog-331.jpg

 写真左から、
 『死神の骨をしゃぶれ』CD (La Polizia Incrimina La Legge Assolve 1973・西/伊)
 『イタリアン・コネクション』CD (Milano Trema - La Polizia Vuole Giustizia 1973・伊)
 『復讐の銃弾』CD (Il Cittadino Si Ribella 1974・伊)

 さて、冒頭にも書きましたがスペンサー&ヒルによるコンビ物の映画のスコアですが、その分野のCD化が遅れております。国内版の映像媒体はビデオでリリースされておりましたが、何故だかCD化はバッド・スペンサーの単独出演作品ばかりがCD化されております。ただ...下の作品は全て未見なんです(泣)

 blog-332.jpg

 写真左から、
 『Piedone Lo Sbirro』CD (1973・伊/独)
 『Piedone Hong Kong』CD (1975・伊)
 『Il Soldato Di Ventura』CD (1976・伊・仏)

 下へ参りま~す。
 スペンサー&ヒル作品では『ジュリアーノ・ジェンマのくたばれカポネ』がCD化されております。左から2番目の円盤はテレビ作品のサントラのようです。非常に素敵な音でして、特にカップリング盤に収録される『Il Marsigliese』はGood ! 右端の『Languidi baci, perfide carezze』の方は優雅なメロディが聴かれます。

 blog-333.jpg

 写真左から、
 『ジュリアーノ・ジェンマのくたばれカポネ』CD (Anche Gli Angeli Mangiano Fagioli 1973・伊/仏/西)
 『Orzowei, Il Figlio Della Savana / Il Marsigliese』CD (1977/1975・伊)
 『Languidi baci, perfide carezze』CD (1980/伊)

 下へ参りま~す。
 フランスの女優ジェーン・バーキンが唄う『Quoi (コワ)』は美しい曲だわな メロディの美しさ、ジェーン・バーキンの美しさ。このダブル・ビューティフルを前にしては歌の下手さ(?)などはどこ吹く風...ですね。この曲は日本でもCMで流され話題になったような記憶があります。でもエンジェルス兄弟の事は話題に上らなかったような悲しい記憶もあります。
 テレビ作品『Cinecittà』の主題歌だそうですが...フランス映画『恋するシャンソン』のOSTにも収録されておりました...よく分かりません。でも素敵な曲です。

 blog-335.jpg
 ▲『死神の骨をしゃぶれ』国内盤EP / 『アラン・ドロンのゾロ』国内盤EP / 『Quoi (コワ)』国内盤EP


 グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスのマカロニ・ウエスタン作品に参りま~す。

 僕の少年時代のお茶の間劇場的な作品はありません。
 えーと、両親と観たテレビの洋画劇場がマカロニ・ウエスタンのルーツであり、当時発売されていた編集盤のLPレコードがマカロニ・ウエスタン音楽のルーツであります。
 そうした思い出の作品を勝手に“お茶の間劇場”と呼んでおります。
 その意味ではグイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスがスコアを書いた作品は違いますね。僕が成人してから、ある程度お金を自由に使えるようになってから、出会った作品群になるんでしょう。
 だからと言って、何を言いたいワケではなく...上手くまとめることだ出来ない文才の無さであります。
 言えることは一つ。
 マカロニ・ウエスタンって良いな~
 

 Continuavano A Chiamarlo Trinità 風来坊 Ⅱ ザ・アウトロー 1971
 E Poi Lo Chiamarono Il Magnifico 自転車紳士西部を行く 1972
 Te Deum 神の賛歌 1972
 Valdez, Il Mezzosangue さらばバルデス 1973
 Zorro アラン・ドロンのゾロ 1975
 Prima Ti Suono E Poi Ti Sparo まずは音楽を奏でてやろう、次には銃声を聞かせてやる 1975
 Il Bianco, Il Giallo, Il Nero ザ・サムライ 荒野の珍道中 1975
 Cipolla Colt オニオン流れ者 1976
 Keoma ケオマ・ザ・リヴェンジャー 1976
 Mannaja ハチェット無頼 1977


 blog-329.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ E Poi Lo Chiamarono Il Magnifico イタリア盤 2002年
 ■ E Poi Lo Chiamarono Il Magnifico イタリア盤 2009年
 ■ Te Deum イタリア盤 2011年
 ■ Valdez, Il Mezzosangue イタリア盤 2011年

 blog-330.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ Zorro イタリア盤 2011年
 ■ Keoma イタリア盤 1993年
 ■ Mannaja / Te Deum イタリア盤 1993年
 ■ Mannaja イタリア盤 2011年

 『Zorro アラン・ドロンのゾロ』は他にも1991年版のイタリア盤のCDがありますが、その円盤は持ってません。 『Keoma』はアンジェリス兄弟がスコアを書いた3作品がカップリングされています。何れも非マカロニ西部劇作品ですね。
 何故か、『風来坊 Ⅱ』がCD化されていない。それと『オニオン流れ者』もお願いっ!『ケオマ・ザ・リヴェンジャー』もきちんとした形でCD化を期待してます。
 全て海外版=イタリア版でして国内からのリリースはありません。良いスコアを書くんですけどね...国内からの円盤リリースがあれば知名度も上がると思うんですけど...。


 ------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
 ------------------------------------------------------------------

category: Remnants of Spaghetti 【9】

TB: --    CM: 0   

余韻 No.7 『続・荒野の用心棒』と Luis Enríquez Bacalov 

 あまりにも有名な作品を書くと言うことは緊張するもんです。
 その緊張を少しでも和らげようと、『続・荒野の用心棒』のCDを聴きながら記事を書きましたが、この円盤から発せられる音も素晴らしいときたもんだ。
 そうなると、僕には打つ手もなし...。

 棺桶を引きずって登場する衝撃のオープニング

 blog-307.jpg

 墓標に残された赤い血に染まった拳銃

 blog-308.jpg

 『続・荒野の用心棒』の主題歌はその印象的な映像に対し、実に効果的に使われておりまして、作品と音楽をより一層魅力的なものにしました。
 実は英語版とイタリア語版の歌い手が違うと言う話しは有名ですね。
 英語版はロッキー・ロバーツ (Rocky Roberts)
 イタリア語版はロベルト・フィア (Roberto Fia)
 当然、少年時代の僕はそんなことを知る由もなく、ひたすら“ジャンゴー”と叫びながらオモチャの銃を片手に裏山を走り回っていたもんです。

 そして、この素晴らしき音楽を書いた作曲家がルイス・エンリケス・バカロフでした。

 blog-304.jpg
 ▲ 『続・荒野の用心棒』国内盤EP-Record、右は Luis Enríquez Bacalov さん

 1938年、アルゼンチンのブエノスアイレスで生まれました。
 幼少期よりピアノを習い、成人後はピアニストとして多くのレコーディングやコンサートに参加、当初はクラシックの室内楽の演奏が主だったと伝えられます。のちにポップスに興味を抱き、コロンビアのテレビやラジオ番組へ出演を続けます。
 1960年頃、ローマに活動の拠点を移します。
 リオ・ズルリーニ監督の『鞄を持った女』(1961年・伊)の主題歌のアレンジを手掛け、その才を認められます。そしてRCA社に認められ専属の作曲家となりますが、この時代に同じくRCA社に在籍していたエンニオ・モリコーネと出会い、先輩・後輩の関係として彼の影響を受けるようになります。そして、モリコーネが映画音楽の世界に進むと、その後を追うかのようにバカロフも1963年の『禁じられた抱擁』と言う作品で映画作曲家としての第一歩を刻みます。
 
 再び、知ったかぶって書きましたが、毎度のように某CD盤のライナーノーツの受け売りです。

 ヽ(───o───〃)ノ

 IMDbサイトでは作曲者として148の作品にその名を記しております。
 僕たち日本の映画ファンに馴染みのある作品は...一般的にはどうなんでしょうか。ハリウッドの大作映画を手掛ける作曲家ではありませんので“この一本”と言う作品が僕には出てきません。
 ハリウッド大作映画=名作・傑作映画...とはなりません。
 勿論、ルイス・バカロフと言う偉大な作曲家をそのような図式にはめる人はいないと思いますが、この作曲家の素晴らしさを知るにはやっぱり1枚でも多く彼の作品を聴いてもらうしかないのでしょう。

 おいおい、148本に対してこれだけか~ ヾ(・・ )ォィォィ

 ま、CD紹介のブログじゃないので...ご勘弁を。
 
 blog-306.jpg

 写真左から、
 『ア・クアルシアージ・プレッツォ』国内盤CD (A Qualsiasi Prezzo 1968・伊/独)
 『Summertime Killer』CD (Un Verano Para Matar 1973・西/仏/伊)
 『L'ultima Chance』CD (1973・伊)

 『サマータイム・キラー』はオリビア・ハッセー主演のサスペンス&ラブ映画で日本でも公開されました。僕も結構好きな作品ですし、何よりも音楽が素晴らしいです。国内版のDVDもリリースされております。
 いや~、美しい曲だ 

 最近の活動も精力的でして多くの円盤がリリースされておりますよ。
 勿論、映画はほとんど未見と言う情けない僕ですが、円盤だけは買うように努めております。

 『イル・ポスティーノ』は第68回アカデミー賞の作曲賞にも輝き、ルイス・バカロフの名を今の若い世代にも広めた代表作品にもなりました。撮影後に主演俳優が病で亡くなると言う悲しい出来事と共に、僕にとっても忘れることが出来ない作品の一本となりました。国内版DVDがリリースされております。 

 blog-305.jpg

 写真左から、
 『Coup De Foudre』CD (1983・仏)
 『The Postman』CD (Il Postino 1994・伊/仏/白)
 『Sea Of Dreams』CD (2005・墨/米)

 ルイス・バカロフがスコアを書いたマカロニ・ウエスタンは下記に掲げた作品かと思われます。
 他にもあったら教えてくださいませ。
 こうしてジャケットを並べてみると良いですね~。
 これだけで満足しちゃいます。

 『続・荒野の用心棒』も素敵ですが、個人的にはそれと同じくらいに『必殺の用心棒』が好きです。
 うーん、少年時代の思い出が蘇るんですよね。
 当時はマカロニ編集盤のLPレコードに必ずと言って良いほど『必殺の用心棒』のテーマ曲が収録されておりました。あの馬のポカポカ(?)の効果音に続いて、“Sugar Colt”と掛け声が入りまして面白い曲だなと何度も聴き直したもんです。
 僕がこの中年親爺になってもマカロニ・ウエスタンを追い掛けるのは、やっぱり少年時代への回帰なのかなと思うこともあります。

 バカロフのマカロニ音源はCD化率が高いので満足です。
 『高原の死』は過去のバカロフ作品のマカロニ音源の寄せ集めかと思います。スペイン版DVDを観る限りでは、『続・荒野の用心棒』や『必殺の用心棒』、『荒野の金貨』などの曲が使われておりました。オリジナル曲はあるのかな?

 Django 続・荒野の用心棒 1966
 Quien Sabe ? 群盗荒野を裂く 1966
 Sugar Colt 必殺の用心棒 1966
 La Più Grande Rapina Del West 荒野の金貨 1967
 Tutto Per Tutto 全ては全てのために 1968
 La Morte Sull'alta Collina 高原の死 1969
 I Quattro Del Pater Noster  荒野に捧げる鎮魂歌 1969
 Il Prezzo Del Potere 怒りの用心棒 1969
 L'oro Dei Bravados ブラバドスの黄金 1970
 Lo Chiamavano King キングと呼ばれた男 1971
 Il Grande Duello 怒りのガンマン 銀山の大虐殺 1972
 Si Può Fare...Amigo (Can Be Done, Amigo) デカくてワルいヤツ 1972
 Partirono Preti, Tornarono...Curati 司祭として遣わされ、戻って来た...副司祭 1973
 Lo Chiamavano Mezzogiorno 真昼と呼ばれた男 1973


 blog-299.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ Django ドイツ盤 1994年
 ■ 続・荒野の用心棒 国内盤 1995年
 ■ Django イタリア盤 1996年
 ■ 続・荒野の用心棒 国内盤 2007年

 blog-300.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ Quien Sabe ? ドイツ盤 1992年
 ■ 群盗荒野を裂く 国内盤 1995年
 ■ Quien Sabe ? イタリア盤 2002年
 ■ The Italian Western Of Luis Bacalov イタリア盤 リリース年明記されず

 blog-301.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ 必殺の用心棒 国内盤 1995年
 ■ Sugar Colt イタリア盤 2003年
 ■ La Più Grande Rapina Del West / L'oro Dei Bravados イタリア盤 1995年 
 ■ ブラバドスの黄金 国内盤 2007年

 blog-302.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ 荒野に捧げる鎮魂歌 国内盤 2007年
 ■ Il Prezzo Del Potere イタリア盤 1992年
 ■ Lo Chiamavano King / Partirono Preti, Tornarono...Curati イタリア盤 2000年
 ■ Si Può Fare...Amigo (Can Be Done, Amigo) イタリア盤 2011年

 blog-303.jpg
 ▲ 左から順に、
 ■ Il Grande Duello / Si Può Fare...Amigo (Can Be Done, Amigo) イタリア盤 1995年
 ■ 怒りのガンマン 銀山の大虐殺 国内盤 2003年
 ■ Lo Chiamavano Mezzogiorno ドイツ盤 1994年
 ■ 真昼と呼ばれた男 国内盤 2007年

 2007年、国内のVerita Note(ヴェリタ・ノーテ)と言うレーベルからリリースされた円盤には驚きました。バカロフ関係では『ブラバドスの黄金』、『荒野に捧げる鎮魂歌』、『真昼と呼ばれた男』の3枚がそうなんですが、日本では未公開作品であり、国内では映像媒体もリリースされていません。それがこうしてCD化されるとは奇跡としか思えませんでした。「買う人は何人いるのかな~」と心配もしました。『続・荒野の用心棒』(2007年版)も同レーベルですが、こちらは有名な作品ですからね。
 奇跡よ...もう一度...。

 上から2段目の右端はバカロフがスコアを書いたマカロニ・ウエスタン6作品を集めた編集盤です。
  

 ------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
 ------------------------------------------------------------------

category: Remnants of Spaghetti 【9】

TB: --    CM: 0   

余韻 No.6 口笛と Alessandro Alessandroni 

 昨日、拙ブログで取り上げたマカロニ西部劇『すべてをまき上げる野郎トレセッタ』は海外版の映像媒体です。
 当然、日本語字幕がないので何度も何度も再生、繰り返しをしてモニターと睨めっこ。

 作品の記事を書くときは、その作品の音を流して書くのが僕の基本です。
 さすがに一日中聴き続けると耳にタコですね (≧∇≦)キャー♪
 そのうちディスク・トレイの円盤が『荒野の用心棒』と交代でした。

 口笛って儚い哀愁を感じるね♪

 blog-291.jpg
 ▲ 『荒野の用心棒』国内盤EP-Record、右は Alessandro Alessandroni さん

 マカロニ・ウエスタン音楽と言えば...口笛。
 それを世に知らしめたのが『荒野の用心棒』のタイトル曲「さすらいの口笛」ですね。この曲は日本でも大ヒットをし、マカロニ・ウエスタンとその音楽、俳優クリント・イーストウッドの名声を高めました。この作品のスコアは映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネですが、口笛を吹いているのはアレッサンドロ・アレッサンドローニですよ。

 1925年、イタリアのローマで生まれました。
 早くからピアニスト兼歌手としてクラブに出演、そこで知り合った女流作曲家ノラ・オルランディのコーラス・カルテットに参加、「2+2 di Nora Orlandi」として多くの音盤に関わりました。その後、妻のジュリアと共に結成したのが「I Cantori Moderni」と呼ばれたコーラス・グループでした。このグループにはスキャットの女王エッダ・デルオルソが在籍していたことでも知られています。
 60年代にはこのグループを中心に多くの音盤に参加、特にエンニオ・モリコーネとの関わりは強烈でして『荒野の用心棒』での口笛やギターはアレッサンドロ・アレッサンドローニによるものでした。この口笛はアレッサンドローニの独壇場で60年代に一世を風靡したマカロニ・ウエスタンでは多くの作品に彼の口笛が残されております。
 演奏者としてサントラ盤にクレジットされた数ではアレッサンドローニと「I Cantori Moderni」を凌ぐ人はいないとまで伝えられています。

 こうして知ったかぶって書いておりますが、すべては某CD盤のライナーノーツの受け売りです。
 他人の褌で相撲を取る男ですから (。・o・。)ノ ぁぃ

 スコアを手掛けたマカロニ・ウエスタンの作品数は少なく、先のモリコーネをはじめブルーノ・ニコライ、フランチェスコ・デマージ、ルイス・バカロフらに比べると地味な印象があります。それとマカロニ・ウエスタンの映画音楽では“これ”と言う代表作もないでしょうか。
 しかし、映画音楽に残した功績の多大さは揺るぐものではありません。
 
 blog-287.jpg

 写真左から、
 『Lesbo』CD (1969・伊)
 『La Signora Gioca Bene A Scopa?』CD (1974・伊)...L'infermieraとのカップリング盤。
 『ジャック・パランスの殺し屋稼業』CD (Sangue Di Sbirro 1976・伊)

 『Lesbo』はフランシスコ・デ・マージとの共同作業みたいな感じです。
 
 共同作業と言えば、エンニオ・モリコーネも絡んだ下の作品も素敵でキュートです。レイモン・ペイネのイラストとともに夢の世界へ誘ってくれますネ

 うーん、最高傑作の一枚ではないんでしょうか。
 

 blog-288.jpg
 ▲ 『ペイネ愛の世界旅行』CD (Il Giro Del Mondo Degli Innamorati Di Peynet 1974・伊)

 アレッサンドロ・アレッサンドローニで特筆すべきはライブラリー・レコードの豊富さでしょうか。
 
 blog-289.jpg

 写真左から、
 『エ・イル・スオ・コンプレッソ』 (E Il Suo Complesso)
  →レコードは超レア盤として有名。当然、僕は持ってませんのでCDの再発盤。確かに良いけど...騒ぎ過ぎ。
 『Prima Sonoro』
  →レコードとはジャケ違いのCD盤。これは素晴らしいですゾ。
 『Notes From The Whistler』
  →2008年リリースのセルフカバー的作品集。これもお勧めの一枚...って全部お勧めかな (o^-^o)

 さて、マカロニ・ウエスタンですが下記に掲げた作品かと思われます。
 先にも言いましたがチョット地味な感じ~ぃ。
 本人は『賞金無用、首はもらった』が気に入ってるとか...何かの記事で読んだ記憶がある。僕の記憶違いならゴメンです。無責任な男ですまんソ。
 他に『黄金の三悪人』、『ジョニー・ハムレット』にも絡んでおるようです。
 
 La Taglia E Tua... L'uomo L'ammazzo Io 賞金無用、首はもらった 1969
 Su Le Mani, Cadavere ! Sei In Arresto 手を挙げろ、死者 ! お前を逮捕する 1971
 La Spacconata - 1974
 Di Tresette Ce N'E' Uno Tutti Gli Altri Son Nessuno すべてをまき上げる野郎トレセッタ 1974

 blog-290.jpg

 左から順に、
 ■ La Taglia E Tua... L'uomo L'ammazzo Io / etc
 ■ Su Le Mani, Cadavere ! Sei In Arresto
 ■ Di Tresette Ce N'E' Uno Tutti Gli Altri Son Nessuno / etc
 ■ Di Tresette Ce N'E' Uno Tutti Gli Altri Son Nessuno

 etc は自作曲のメドレーやLIVE音源などです。
 その意味ではetc付きの2枚はライブラリー・アルバム的要素が強いかもね。


 ------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
 ------------------------------------------------------------------

category: Remnants of Spaghetti 【9】

TB: --    CM: 2   

余韻 No.5 『復讐の4ドル』と Benedetto Ghiglia 

 『復讐の4ドル』の主題曲ってアメリカの西部劇の雰囲気に似てると思いませんか。
 どことなく軍隊の行進曲みたいな...『黄色いリボン』とかね。

 最初は「あれ、マカロニ節とは違うぞ」なんて思いながらも、不思議と映像を見ると妙にマッチしてる。
 この『復讐の4ドル』は映画の序盤は軍隊での活動シーンがあって、そこにこの主題旋律が流れてきて、「おー、なんか良いんでない」となるワケでして...うまく言えませんが、そんな感じです♪
 だから、結構好きなんですよね、この『復讐の4ドル』の音楽が

 blog-227.gif
 ▲ 『復讐の4ドル』CD 、右は Benedetto Ghiglia さん

 そこで思い出したのが、『暁の用心棒』です。
 この作品もギリアがスコアを書いていますが、映画冒頭にゴーストタウンを思わせる西部の町に空っ風が吹き荒れ、乾いた感じの主題曲が流れてきて...主人公ガンマンが馬に乗って現れる。
 「この世界観は完全にマカロニ・ウエスタンだ~!」
 当時、20代前半の僕は録画したビデオを観るたびにそんな叫び声を発しておりました。

 序でに『続・さすらいの一匹狼』でも...「Adios」と言う曲が良い使われ方をしておりました。そして、忘れてはいけないのが、『スターブラック』のロバート・ウッズの唄物です。僕はこの曲が大好きなんだな~

 ベネデット・ギリア先生って...、

 良い仕事をしております

 ところが、他の先生に比べると、なかなかスポットライトを浴びらない...モリコーネさんやニコライさん、デ・マージさんらと比べると地味と言うか、影が薄いと言うか...どうなんでしょうね?
 IMDbサイトを見ますと先生のお仕事は33本程ですから決して多い数とは言えません。
 でも、良い曲を書くんですよね。
 
 blog-228.jpg

 写真左から、
 『1週間が6日だったら...』CD (La Bugiarda 1965・米/仏/西/伊)
 『豚小屋』CD (Porcile 1969・伊/仏)...マンマ・ローマ(Mamma Roma)とのカップリング盤。
 『特攻大戦線』CD (Corbari 1970・伊)

 と、まぁ、こんな具合に作品はCD化されておりますが...CAMさんを引き合いに出してゴメンナサイネ。

 blog-229.gif
 ▲ 『テンタクルズ』CD (Tentacoli 1977・伊) Music : Stelvio Cipriani

 ステルヴィオ・チプリアーニ先生がスコアを書かれた『テンタクルズ』は13曲から21曲の増強盤がDigitmoviesからリリースされましたが、最近はこうした増強盤が続々とリリースされるなかでベネデット・ギリア先生の作品は初回リリースのまま

 『特攻大戦線』が大好きであります ♪
 マカロニ貴公子ジュリアーノ・ジェンマのレジスタンス役よりも、『裏切りの荒野』でフランコ・ネロの人生を狂わせたティナ・オーモンの魅力よりも...僕はギリアの音楽が良いな~。

 さて、マカロニ・ウエスタンですが下記に掲げた作品かと思われます。
 CD化されていないのは『必殺のプロガンマン』の1作品のみですが、『続・さすらいの一匹狼』は不完全燃焼なので是非単体でのCD化を希望です。そのときは必ず Fred Bongusto の歌う主題歌を忘れずに..。
 
 Adiós Gringo 続・さすらいの一匹狼 1965
 Un Dollaro Tra I Denti 暁の用心棒 1967
 El Rojo 必殺のプロガンマン 1967
 Quattro Dollari Di Vendetta 復讐の4ドル 1967
 Starblack スターブラック 神出鬼没 1967 

 blog-230.jpg

 左から順に、
 ■ Adiós Gringo / Un Dollaro Tra I Denti
 ■ 暁の用心棒 (国内盤)
 ■ Quattro Dollari Di Vendetta
 ■ Starblack


 ------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
 ------------------------------------------------------------------

category: Remnants of Spaghetti 【9】

TB: --    CM: 0   

Calendar

Profile

New Entry

Category/Actor/Actress List

Link

Mail Form

All Archives

Search

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。