スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

男優 98 Gian Maria Volontè 

 1933年4月9日 イタリア/ロンバルディア州ミラノ出身 - 1994年12月6日

 日本版Wikipediaには“イタリアを代表する世界的な名優として知られた”と記される。
 それはとりもなおさず【取りも直さず】、マカロニ・ウエスタン映画のお蔭なんですよと声を大にして叫びたい気持ちが僕にはある(Wikipediaだって、そのように書いてますよ)。
 いやいや、僕だけであるまい。
 マカロニ・ウエスタン映画を愛する人たちの共通の想いだったりして.....。
 勿論、ジャン・マリア・ヴォロンテの俳優としての力量も大きな理由であるのは疑うべくもない。

 blog-814.jpg

 写真左から、
 『荒野の用心棒』国内盤EP (Per Un Pugno Di Dollari 1964・伊/西/独)
 『夕陽のガンマン』国内盤EP (Per Qualche Dollaro In Più 1965・伊/西/独)

 上記の画像の2作品はマカロニ・ウエスタン映画の傑作であり、世界に“イタリア産西部劇”の存在を知らしめた伝説とも言える作品/映画である。
 僕らマカロニ西部劇信者にはバイブル(聖書)と言っても過言ではない。
 この2つの作品でG.M.ヴァロンテは悪玉の主役を演じて退けた。

 それが冒頭にも記したWikipediaの一文にも繋がる。

 “1964年にセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウェスタン『荒野の用心棒』で悪役であるラモン・ロホを演じた。翌1965年の『夕陽のガンマン』では麻薬中毒のギャングの頭目エル・インディオを演じ、この2作の成功でヴォロンテは一躍スター俳優にのし上がる。これ以降国内外の多くの映画に出演、イタリアを代表する俳優として世界的な知名度を得る”

 blog-815.jpg
 ▲ 『荒野の用心棒』より

 ジャン・マリア・ヴォロンテ(Gian Maria Volontè)。
 イタリアを代表する俳優だけに先のイタリア版Wikipediaには彼の軌跡が詳しく記される。また公式のウェブサイトもありますのでご参照ください。

 G.M.ヴァロンテ公式サイト

 IMDbサイトでは1959年のTV作品『Fedra』から足跡を記している。
 そのTV作品はこの後も4本程続き、銀幕上での始まりは1960年の『全艦船を撃沈せよ』と言う作品を第1作目としています。イタリア/アメリカによる合作映画で内容的には戦争物のようだ。当時は日本でも劇場公開がされたとありますので、この作品でG.M.ヴァロンテに出会ったと言う映画FANもいるでしょう。

 俳優としての道を歩み始めたG.M.ヴァロンテは作品にも恵まれ、順調に経験を積んでいったようです。

 blog-817.jpg

 左から(ネット上から)、
 『全艦船を撃沈せよ』Poster (Sotto Dieci Bandiere 1960・伊/米)
 『鞄を持った女』Poster (La Ragazza Con La Valigia 1961・伊/仏)
 『祖国は誰のものぞ』Poster (Le Quattro Giornate Di Napoli 1962・伊)

 上記の3作品は全て日本での劇場公開作品です。
 この“日本劇場公開作品”.....その作品が本邦での公開か、否かの差は大きいですね。その違いによって作品や俳優さんへの親近感/親しみの温度差に違いが表れます。

 G.M.ヴァロンテの演技はこうした作品を通して磨きが掛かったのは間違いないでしょう。

 1964年、ついにマカロニ・ウエスタン映画の名作『荒野の用心棒』に呼ばれます。
 それも悪玉の主人公として声が掛かるのですから、この頃には既にイタリア映画界で彼の名声は固まっていたことと思われます(まだマカロニ・ウエスタンの大量生産が始まってませんからね)。

 名無しの男(C.イーストウッド)が訪れた町は2つの悪党勢力が二分し対立する町でした。
 その片側の勢力の重要人物がG.M.ヴァロンテであり、父子ある女性を強引に自分の“もの”としていました。
 名無しの男は2つの組織の間を立ち回り、この悪党勢力を壊滅しようと画策する。
 ↓
 日本映画の名作であり、巨匠黒沢明監督の『用心棒』の盗作ではありましたが、当時の西部劇の価値観を大きく変えたと言われるこの作品によって、こののちイタリア産西部劇は世界を席巻します。
 
 blog-818.jpg
 ▲ 『荒野の用心棒』Poster (Per Un Pugno Di Dollari 1964・伊/西/独)

 ↑ なんて素敵な構図なんだろう。
 勿論、当時の映画ポスターではありませんよ。僕が所持するのは複製品です。

 翌年、同じくセルジオ・レオーネ監督による『夕陽のガンマン』でまたもや悪玉の主人公を演じ、冒頭にも言いましたが世界的な名声を得るに至りました。

 一方で、その演技力はマカロニ・ウエスタン映画に留まらず、様々な作品で活躍を魅せていく。

 1966年 『目をさまして殺せ』 (Svegliati E Uccidi 伊/仏)
 1967年 『悪い奴ほど手が白い』 (A Ciascuno Il Suo 伊)
 1968年 『枯葉の街』 (Summit 伊)
 1968年 『ミラノの銀行強盗』 (Banditi A Milano 伊)
 1969年 『蠍座の星の下で』 (Sotto Il Segno Dello Scorpione 伊)
 1969年 『山いぬ』 (L'amante Di Gramigna 伊/勃)

 そして、1971年にはアメリカ裁判史上最大の汚点といわれた“サッコとバンゼッティ事件”を、正面から描いた史実的社会派作品『死刑台のメロディ』に主演として出演します。

 決して作品の数は多くはありませんが(IMDbサイトでは映画/TV作品に65本)、銀幕上で魅せる演技力は素晴らしいものがあると批評家の声も高いようです。
 その指針の一つがいろいろな意見があるも、やっぱり賞になるんでしょうね。
 イタリアのアカデミー賞とも呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演男優賞(1970年、1990年)、カンヌ国際映画祭男優賞(1983年)、ベルリン国際映画祭銀熊賞(1987年)など多くの映画賞を受賞した。1991年にはその生涯における業績を表彰して、ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞が贈られています(Wikipedia)。

 一方で政治活動にも熱心であったようで、進歩主義的な思想でも知られイタリア共産党と深い関わりがあったとも言われています。
 それと.....気難しい性格だったとも.....。
 クラウス・キンスキーほどではないにしても、しばし撮影所の問題児であったと何かの資料で読んだ記憶があります。殊に『血斗のジャンゴ』でのトーマス・ミリアンとの確執は有名だとか.....。『ミラノの銀行強盗』の撮影時には一緒に“撮る”と言う行為は避けたとも伝えられる。なら共演させんばいいのに.....。

 僕は俳優さんは別世界の人と思っています。
 だから聖人君子よりも様々な逸話や伝説/ご乱交が伝えられる俳優さんの方が面白いし、人間味臭さが感じられて好きなんですよね。

 そんな真の役者G.M.ヴァロンテの出演作品をお馴染みの映像媒体と音盤でピックアップです。
 まだまだ日本では映像媒体のリリースがされていない作品が多いのも事実です。

 blog-812.jpg
  
 左から、
 『東風』DVD (Le Vent D'est 1970・伊/仏/独)
 『仁義』DVD (Le Cercle Rouge 1970・仏/伊)
 『死刑台のメロディ』DVD (Sacco E Vanzetti 1971・伊/仏)

 『東風』は“『勝手にしやがれ』のゴダール監督がフランスの5月革命の終結後、創造集団ジガ・ヴェルトフ集団の作品として製作し、実験的な試みがなされた前衛的作品。イタリア語でしゃべる騎兵隊の将官、彼に暴行されるインディアンの青年、インディアンの監察官、娼婦らが登場し、西部劇の設定を借りて階級闘争と民主主義の勝利が語られる”(allcinemaより)。G.M.ヴァロンテは主要人物の一人で軍服を着てライフルを持つ騎兵隊(?)の役どころを演じたり、普通のおっさんになったりで僕のような凡人には意味不明な作品です。一般的な映画とは異なる作品なんでしょうが、イタリア共産党の党員とも言われたG.M.ヴァロンテらしい作品と言われればそれまでか。映像媒体は手元にあるもののまともに最後まで観たことはありません。
 アラン・ドロンとイヴ・モンタンの2大スターの競演で知られる『仁義』は、“脱走犯、元警官ら4人の宝石店襲撃とその挫折を描くフィルム・ノワールの巨匠メルヴィルの大傑作の一つ。運命の輪につながれた5人の男たちの姿を当時のフランス映画最高のキャストで描く。特に元警官で射撃の名手を演じるモンタンが絶品。全編をつらぬくしぶいカラー処理の映像も美しい。まだ男のロマンという言葉がパロディでなかった時代の幸福を感じずにいられない名作”(allcinemaより)とある。G.M.ヴァロンテが扮するのは護送中に逃走した犯罪者。その逃走中に偶然に知りえた主人公(A.ドロン)との間に友情/ホモソーシャル (Homosocial)が成立し、宝石強盗を計画/実行すると言う設定だ。滅びの美学と一言で片づけては陳腐な感じがするかも知れないが、ある種の男の美学を感じずにはいられない。

 blog-816.jpg
 ▲ 『仁義』より

 『死刑台のメロディ』は1920年のアメリカ合衆国マサチューセッツ州で実際にあったサッコとバンゼッティ事件を正面から描いた史実的社会派ドラマである。アメリカ史の汚点的冤罪事件として語られる事件を映画化、人種偏見と思想差別が渦巻く当時の世相の中、スケープゴートとして闇に葬られる二人の男の姿を力強く描き出した傑作との評価が高い作品だ。エンニオ・モリコーネの哀切に満ちたメロディと、ジョーン・バエズの唄う主題歌も素晴らしい。G.M.ヴァロンテは無実の罪で死刑を執行された主人公の一人バンゼッティ役を演じる。

 下には音盤によるG.M.ヴァロンテの出演作品を並べてみました。

 blog-813.jpg
  
 左から、
 『目をさまして殺せ』CD (Svegliati E Uccidi 1966・伊/仏)
 『殺人捜査』CD (Indagine Su Un Cittadino Al Di Sopra Di Ogni Sospetto 1970・伊)
 『労働者階級は天国に入る』CD (La Classe Operaia Va In Paradiso 1971・伊)

 偶然にも選んだ3枚の円盤は全てエンニオ・モリコーネのスコアですね ♪ 
 『目をさまして殺せ』は実在したギャングの生涯を描いた社会派ドラマとでも言うべき作品なのか(未見)。この円盤のテーマ曲の唄物は秀逸で、イタリア映画音楽の唄物の魅力を感じずにはいられない。『殺人捜査』は権力の甘い罠をテーマにした社会派ドラマの傑作と言われている作品だが、これも未見。邦題(原題も似た感じ)からしてG.M.ヴァロンテが喜びそうな『労働者階級は天国に入る』も観たことがない作品です。この作品でもG.M.ヴァロンテの演技が光るなんて評を読んだだけに観てみたい作品の一つである。
 これら作品群の日本国内での映像媒体のリリースを願う。
 
 ジャン・マリア・ヴォロンテのマカロニ・ウエスタン作品は下の4作品でしょうか。
 決してマカロニ西部劇への出演本数は多くはありませんが、G.M.ヴァロンテは作品の質で勝負です。
 言わずもがな、マカロニFANには『荒野の用心棒』と『夕陽のガンマン』が光るんでしょうね。それは僕とて同じことですが、僕は思い出の深さから言うと、断然『夕陽のガンマン』派なんですね。これまで何十回も観てきた作品ですが、ホントに飽きません。
 物語後半、オルゴールの音に耳を傾けながら過去の罪を回想する。やがて“インディオ”の呼び声で正気を取り戻すのか、最後の決闘のため立ち上がるG.M.ヴァロンテの姿が印象に残される。
 同じく後半と言うか、ラストでのG.M.ヴァロンテの名演が光る『群盗荒野を裂く』も大好きな作品だ。
 芽生えた友情と埋まらない価値観の違い。
 殺さなきゃならない.....何故.....Quien Sabe

 1994年12月6日にギリシアのフロリナで、映画の撮影中に心筋梗塞で死亡したと伝える。

 なお、弟のクラウディオ・カマソ(Claudio Camaso)も俳優として知られ、マカロニFANには『二匹の流れ星』などの作品で悪役を演じてきたことで有名ですね。


 ■ ジャン・マリア・ヴォロンテ in Macaroni Westerns ■

 Per Un Pugno Di Dollari 荒野の用心棒 1964

 Per Qualche Dollaro In Piu 夕陽のガンマン 1965

 El Chuncho, Quien Sabe? 群盗荒野を裂く 1966
 
 Faccia A Faccia 血斗のジャンゴ 1967


 GianMariaVolonte-1.jpg
 ▲ Per Un Pugno Di Dollari (Johnny Wels 名義)
  ■ 町を二分する勢力の片側の悪玉....ラストで主人公(C.イーストウッド)に斃される。

 GianMariaVolonte-2.jpg
 ▲ Per Qualche Dollaro In Piu
  ■ 凶悪な盗賊団の親玉.....主人公コンビ(C.イーストウッド、L.V.クリーフ)に斃される。

 GianMariaVolonte-3.jpg
 ▲ El Chuncho, Quien Sabe?
  ■ メキシコ革命の動乱期、ゲリラ(野盗)軍団の親玉.....。

 GianMariaVolonte-4.jpg
 ▲ Faccia A Faccia
  ■ 病気療養のため西部に来た大学教授.....次第に悪の性(さが)に目覚めるも最期は....。


------------------------------------------------------------------
 ポチっと押して貰うと本人は励みになるとか...。
 にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト

category: Gian Maria Volontè

TB: --    CM: --    

Calendar

Profile

New Entry

Category/Actor/Actress List

Link

Mail Form

All Archives

Search

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。