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男優 94 Gérard Herter 

 1920年04月20日 ドイツ/バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガル - 2007年02月06日

 マカロニ・ウエスタン映画の数多く(?)の傑作映画の中の一本が『復讐のガンマン』だ。
 僕のマカロニ・ウエスタン映画Best10に入る作品であり、その音盤(CD)も映画音楽Best10.....いやいやBest5に入ろうかと言う内容だ。今でもこの作品の円盤を聴くときは身震いしながらの鑑賞になる。

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 ▲ 『復讐のガンマン』 日本版ポスター(左) と音盤CD(右)

 その作品のラストで主人公の一人、L.V.クリーフと決闘シーンを演じたのがジェラルド・ハーターと言う俳優だ。
 役どころがオーストリアの男爵と言う触れ込みで紹介された。
 第一印象は銃の腕前は凄そうには見えなかった...ただし僕の目には冷たい/冷酷な人物に映る。
 このガンマン、ちょっと変わっている。
 出自が男爵/侯爵ゆえか、服装が西部の男とは違う...黒いマントに、貴族階級を思わせるのか、片眼鏡は手放さない。気障っぽく手袋まで嵌めているではないか。

 でも銃の腕前は確かだった。
 L.V.クリーフはかろうじて勝利を収めることが出来たが、その身体に鉛玉を喰らった。
 致命傷にならなかったのが救いである。
 もしも重傷だったら、あの伝説の砂漠のラスト・シーンはなかったのである。

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 ▲ 『復讐のガンマン』より

 IMDbサイトではその生年や出生国については記されていないが、ドイツ版のWikipediaには彼の生年及び没年と合わせて簡単な紹介が記されている。
 その文章を下に転載してみました。
 
 “Herter war auf der Bühne tätig gewesen und begann 1959 eine bis 1972 andauernde Filmkarriere, die sich fast ausschließlich in Italien abspielte. Der kantig und herrschaftlich aussehende Herter eignete sich für die Darstellung deutscher oder österreichischer Offiziere und Edelleute. Diesem Rollenklischee konnte er sich in seinen Genrefilmen nur selten entziehen. Er war infolgedessen häufig in Kriegs- und Abenteuerfilmen sowie Italowestern zu sehen.Über sein Leben und seine Tätigkeiten nach 1972 ist nichts bekannt”

 彼の上品な顔立ちはドイツやオーストリアの将校、貴族を演じるのに適していた。
 1972年以降の足跡が分からない。
  --- そのような一文が読んで取れます(確かに戦争映画での将校役が何作品かありますね)。

 そのIMDbサイトでは1972年までの間に34の映画/TV作品に彼の名を認めている。
 1959年のイタリア映画(ユーゴスラビアとの合作?)『快傑白魔(Agi Murad Il Diavolo Bianco)』が銀幕への第一歩として掲げられる。邦題からも分かるように日本での劇場公開がされた作品であり、主演はアメリカ人俳優スティーヴ・リーヴスです。しかしながら僕はこの作品は未見です。

 同じ年、今度は『カルティキ/悪魔の人喰い生物』と言う作品に出演します。
 この作品はイタリア・ホラー映画の黄金時代を築いたマリオ・バーヴァ監督が絡んだ作品ですが、日本での劇場公開はなかったようですね。しかし、日本では後にDVDの映像媒体がリリースされました。

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 ▲ 『カルティキ/悪魔の人喰い生物』DVD (Caltiki-Il Mostro Immortale 1959・伊/米)

 この作品は幸いにも手元に映像媒体があります。
 古代マヤ文明の遺跡調査をしていた一行に巨大なアメーバ状の怪物が襲い掛かります。それは伝説のマヤの破壊神カルティキでした。調査を中断した一行は町に逃げ帰るが、一人の男の腕に取り付いたカルティキの断片が次第に増殖を始めると言う展開になります。

 ジェラルド・ハーターは調査団のメンバーで、カルティキの断片はG.ハーター演じるマックスと言う人物の腕に取り付きました。破壊神カルティキに取り付かれたマックスですが、最後はその巨大化したカルティキに飲み込まれると言う悲しい運命が待っております。

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 ▲ 『カルティキ/悪魔の人喰い生物』より

 作品的には悪くありませんが、モノクロ映像のため見えにくいですな。

 この『カルティキ/悪魔の人喰い生物』を観る限りではストーリーに絡む重要な役どころでもあり、当時のG.ハーターの役者としての立ち位置が気になるところではあります。
 (銀幕のデビュー前からある程度、彼の名は知られていたのでしょうか)
 そして、この後も作品に恵まれその姿をスクリーン上で魅せていくことになる。

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 写真左から(ネット上から)、
 『五人の札つき娘』Poster (5 Branded Women 1960・伊/米)
 『地上最笑の作戦』Poster (Il Giorno Più Corto 1963・伊)
 『地獄のランデブー』Poster (New York chiama Superdrago 1966・仏/伊/独)

 上記の3作品は全て日本国内でも劇場公開のされた作品のようですね。
 特に『『地上最笑の作戦』はマカロニFANには支持の厚いセルジオ・コルブッチ監督による作品で、僕が映像媒体のリリースを強く願う作品の一本でもある。

 マカロニ・ウエスタン映画は1964年の『アラモ砦への道』が最初になるんでしょうか。
 しかし、その姿を強く印象付けたのは、何と言っても1966年の『復讐のガンマン』になるのかなと思います。この作品では純粋な意味では悪役とは違いますが、ラストで主人公との決闘シーンが用意されていました。今でもマカロニFANの話題に上ることが多くマカロニ西部劇の名シーンの一つと言えますね。
 この作品での冷血な侯爵と言うイメージが成功したのか、以降は悪役=ヒールに徹し、マカロニ作品をより一層充実した内容へと押し上げていきます。

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 写真左から、
 『復讐のガンマン』国内盤EP (La Resa Dei Conti 1966・西/伊)
 『大西部無頼列伝』映画パンフ (Indio Black 1971・伊/西)
 『大西部無頼列伝』国内盤EP (Indio Black 1971・伊/西)

 1971年の『大西部無頼列伝』は完全な悪役でしてG.ハーターの本領発揮とでも言えましょうか。

 引鉄を引くには大義名分が必要であります。
 それなくしては、ただの殺戮者であり、ただの殺人鬼であります。ホラー映画やスプラッター映画ではそれが認められますが、西部劇の主人公ガンマンはそれではいけません。主人公ガンマンが映画を観る者の共感を得るためにも、拳銃の引鉄を引くための大義名分が求められるのです。
 僕はマカロニ・ウエスタン映画は単純な娯楽作品だと思っております。
 愛だの、優しさだの.....それはあくまでも“大義名分”の手段であって映画の主題ではありません。正義や法の秩序とは無関係に生きてきた男が、“大義名分”のもと、引鉄を引くことで悪を斃し、結果として映画を観る者の“カタルシス。心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること”が成立するんです。そして一人静かに荒野へと去って行く男の美学/哀愁に惚れるのです。
 (あくまでも個人的な思いです.....人それぞれの見方があります)

 だからこそ僕はG.ハーターのような俳優さんを素晴らしいと思えるのです。
 その非道で憎々しい姿は、僕と主人公ガンマンの想いを共有させるためには必要不可欠な姿なのです。

 さてさて、G.ハーターですが、あらためて彼の出演作品を見てみると戦争映画が多いのが分かります。下の画像はG.ハーターが出演した戦争映画の一部ですが、『最後の戦塵』以外の作品は日本でも劇場公開がされたようです。その『最後の戦塵』もTV放映があったようですから、彼が得意とした戦争映画の中でその活躍される姿を拝見した映画FANも多いことでしょう。
 残念なことに僕は未見です。 
 
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 写真左から(ネット上から)、
 『肉弾潜行隊』Poster (Then There Were Three 1961・伊/米)
 『激戦地』Poster (La Legione Dei Dannati 1969・伊/西/独/瑞)
 『最後の戦塵』Poster (El Ultimo Día De La Guerra 1970・西/米/伊)

 ここで毎度お馴染みの手持ちの映像媒体や音盤の中から彼が出演した作品のUPです。
 因みに3作品とも戦争を題材にした映画ですね。

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 写真左から、
 『砂漠の戦場 エル・アラメン』DVD (La Battaglia Di El Alamein 1969・伊/仏)
 『黄色い戦場』CD (Fräulein Doktor 1969・伊/ユ)
 『コマンド戦略』DVD (The Devil's Brigade 1968・米)

 『砂漠の戦場 エル・アラメン』は 北アフリカ戦線の攻防を背景にしたイタリア製作のマカロニ・コンバット映画。DVDパッケージには“第二次大戦中の北アフリカ戦線を舞台に冷徹なイタリア軍将校の心に芽生えた兄弟愛と勇気をダイナミックな戦闘シーンを絡めて描く傑作”とあります。僕的にも結構楽しめる内容でした。G.ハーターはヒトラー総統の名を糧にロンメル将軍を失脚させようとするも失敗、最後は南部陣地で戦死した? 言わばこの作品でのヒール役とも言えなくもない。
 『コマンド戦略』は名優ウィリアム・ホールデン主演の作品。“第二次大戦中に実在した、連合軍の第一コマンド部隊の活躍を描く戦争映画。危険の大きい特攻作戦用に組織された第一コマンドは、米軍のならず者集団とカナダのエリート集団。水と油の双方が次第に結束を固め、イタリア戦線の独軍山岳基地を攻略するまでを描いている”(allcinemaより) G.ハーターは物語中盤過ぎ、ドイツ軍の事務所(?)でゆったりとお風呂に入る将校役で登場する。
 音盤の『黄色い戦場』は作品は未見です。
 スコアは巨匠エンニオ・モリコーネが書いておりまして、円盤の1曲目は戦争シーンを思わせる効果音入りのスコアになっております。 
 
 ジェラルド・ハーターのマカロニ・ウエスタン映画を下にリスト・アップです。
 8作品中、未見は『アラモ砦への道』となります。
 (あれ? この作品、Koch MediaからDVDがリリースされてるわ。知らんかった.....即注文しました)
 G.ハーターと言えば、やっぱり『復讐のガンマン』になるんでしょうね。作品そのものの質の高さ、さらに映画ラストでのL.V.クリーフとの決闘が名シーンとして名高いのがその理由なんでしょうか。正直言うと、僕はその前のトーマス・ミリアンとエンジェル・デル・ポゾ(Angel Del Pozo)の決闘シーンの方が好きなんです。
 『地獄へ逆戻り』と『大西部無頼列伝』は彼の本領発揮とも言えるヒールぶりを見せている。作品の知名度、及び貫禄から『大西部無頼列伝』に軍配を挙げようか。いやいや、『地獄へ逆戻り』も音楽が好きだし、ヒールぶりも流石ですので捨て難いぞ。それに比べると『黄金無頼』での役どころは中途半端な感は否めませんね。『黄金の三悪人』も同様に個性が感じられませんね。
 『ドルの両面』は出演シーンも多く、ある意味彼の代表作とも言えます。ただし非道の悪役とは違った役どころではあります。これはこれで良いのかなと...。

 先にWikipediaの記事を紹介しましたが、そのサイトで表されてるようにIMDbサイトでは1972年の『ルードウィヒ/神々の黄昏(Ludwig)』と言う作品を最後に足跡が記されていません。
 (この作品は日本でもDVDの映像媒体がリリースされておりますが、僕は持ってません)
 2007年にお亡くなりになるまでの30年間、G.ハーターの足跡は不明です。
  

 ■ ジェラルド・ハーター in Macaroni Westerns ■

 La Strada Per Forte Alamo アラモ砦への道 1964
 La Resa Dei Conti 復讐のガンマン 1966
 Professionisti Per Un Massacro 黄金無頼 1967
 Vado...L'ammazzo E Torno 黄金の三悪人 1967
 Le Due Facce Del Dollaro ドルの両面 1967
 Uno Di Più All'inferno 地獄へ逆戻り 1968
 Quel Caldo Maledetto Giorno Di Fuoco 脱獄の用心棒 1968
 Indio Black 大西部無頼列伝 1971


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 ▲ La Resa Dei Conti
  ■ 悪玉に仕えるオーストリアの男爵.....ラストで主人公(L.V.クリーフ)との決闘に敗れ命を落とす。

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 ▲ Professionisti Per Un Massacro
  ■ 軍の黄金を横領し行方をくらました南軍の少佐.....主人公トリオの罠で爆死する。

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 ▲ Le Due Facce Del Dollaro
  ■ 主人公トリオの一人.....北軍の軍資金を盗み出すも最後に悲劇が訪れる。

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 ▲ Uno Di Più All'inferno
  ■ 悪玉の主役。主人公(G.ヒルトン)を陥れるが最後はその主人公に命を奪われる。

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 ▲ Indio Black
  ■ オーストリア軍の少佐。メキシコ軍の軍資金を横領するも主人公(Y.ブリンナー)に斃される。


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